音楽会「想いでの詩コンサート」の2018年版のポスター用のイラストになります。
今回は、1963年にヒットした「いつもの小道で」という曲をイメージしたもの、というお題でした。
作詞の永六輔氏が戦時中に長野に疎開していた頃の詩で、恋愛とか浮かれたことは否定される時代に、毎朝かわいい女の子と小道ですれ違う、目と目が合う、それだけが唯一心が和む瞬間だった。というような詩なのですね。で、長野といえば軽井沢の白樺の木に囲まれた小道、というイメージを担当様から頂きまして、それを元に描き上げたのがこのイラストです。
詩の最後はちょっと悲しい結末っぽいんですが、これはそこに至る前のすれ違うだけで恋の蕾を膨らませつつある男女の姿、という絵柄ですね。