とある健康食品会社の会報誌用のイラストですね。
2月の節分時期で和風の絵本タッチという注文でした。そこで、ちぎり絵的なものができないかなーと思いまして、使ってるペイントソフトでそれ風に作ってみました。こういうのは、かなりソフトウェアの能力に引っ張られた作品と言えるでしょうね。たぶん実際にちぎり絵やるとなったら、ちょっと躊躇して止めてたと思います。時間もなかったですしね。
かつて、パソコンがデザイン業界に入ってきた当初、「こんなのはただのペンと紙の代替えに過ぎない、やはりコンセプトを考え実行するのは人間の頭だ。だからパソコンなんか使わない。」なんて考えのクリエーターが少なからずいました。“考え実行するのは人間”ってのは確かにその通りだと思いますけど、“ただのペンと紙”ってのは今では違うように思えます。昨今のソフトウェアはただの道具を越え、制作全体を左右するほどの影響力を持ち、果ては新たなコンセプトを導きだすほどに進化してしまったような気がします。
それが、良いか悪いかはまた別の話ですが、現代を生きるものとしては否が応でも受け入れなきゃならんのでしょうね。