「ガラスペン」という“つけペン”があります。名の通り、ペン先からペン軸までガラスで出来ていて、ちょっと見場は美しい工芸品のような雰囲気のペンです。
あるギフトカタログのガラスペンメーカーさんのページに、そのガラスペンを使用したサンプル写真を載せたい、という意向で私のところに架空の“絵手紙”を何枚か描いて欲しいという注文がありました。
従って、この絵は実際にガラスペンを使用して、ハガキ大の普通紙に描いています。普通のつけペンよりストロークが長く、ペン先の方向が自由なのでけっこうするする描きやすいペンですね。実際、プロの絵描きさんで使ってる人もいると思うのですが、どっちかというと素人さんというか一般の人が使う嗜好品と言うイメージらしいです。だから、その絵もちょっと絵を描くのが好きな程度の素人さんが描いたようにしてくれという注文でした。
いや、これがまた難しいんですねぇ。上手には描けない、かといってあんまり下手っぽく描き過ぎてもこのペンの描き味が悪いように見えてしまいますしね。
結局、なんやかんやと悩みながらも一生懸命に描きあげて持って行って、顧客さんに「うん、いいね、素人の絵っぽいね！」と言われてしまうのも何〜か複雑ですし。（笑）