ある天然水のボトルラベル用に描いたイラストですね。この真ん中に「ナントカの天然水」みたいな商品名が入る予定だったものですが、別案になったため、残念ながらそのまんま未使用となりました。
この点描(てんびょう)的な描き方がおもしろくて、機会があったらなんか別のものでもやってみたいなー、なんて思っていたものです。
こういう点描というのは大昔からある表現法でして、点の一個一個をペンや筆で打っていくんですが、今はペイントソフトなんか使ってますからそういうこともやらなくなってしまいましたね。私の常用してるCorel Painterなんかでは自動ペインティングなんて機能がありますので、自動でランダムにバーッと画面いっぱいに点を打ってくれるわけですよ。それでだいたい打ってから手打ちでちょこちょこっと調整して完成です。ほんに便利になりましたね。
こういう古い技法を新しい技術で再現するに関しては必ず、是か非かという議論がありますが、私は基本的に是の方ですね。こういう点のひとつひとつを手と筆で打ってこそ、みたいな職人的な考えもわからんではないんですが、結局、そう言ってる人の時代の絵の具なんかは市販の便利な絵の具を使ってやってるわけで、そのずーっと前の時代の画家なんかは絵の具の顔料を自分で練って作るとこからやってたりするわけで。
結局、そういうのって自分の生きた一番良き時代を基準にして正誤を決めてるだけなんじゃないかな、なんて思います。自動でペイントする時代にだって後の世からすればきっと何か職人的な芸もあるはずですしね。
ま、こういう話をすると長くなっちゃうのでアレですが、いつかこの辺の考えをまとめて書きたいなあ、と思ったりしてます。